書評
「小さな政府」を問いなおす (ちくま新書)作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/09メディア: 新書購入: 4人 クリック: 52回この商品を含むブログ (52件) を見るまず、対照的な二つの書評を紹介。 『「小さな政府」を問いなおす』(こら!…
今日は泊り込みの介助(介護)の仕事の日。寝付けないのでパソコンを借りて書くことにした。時期的には、『所有と国家のゆくえ』で扱われているネタについて時間をかけて書きたくないし、本田ブログ閉鎖事件についてはもっとそうだ。最近はそういうことにつ…
稲葉ブログ、日経の青木書評、梶ピエール日記など各地で話題になっているコルナイ・ヤーノシュの自伝。コルナイ・ヤーノシュ自伝―思索する力を得て作者: コルナイヤーノシュ,Kornai J´anos,盛田常夫出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2006/06/01メディア: …
どうも研究やら勉強やらをする気にならないため、軽い読み物を読んでみる。ザ・フェミニズム (ちくま文庫)作者: 上野千鶴子,小倉千加子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/09/07メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 120回この商品を含むブログ (42件) を…
物乞う仏陀作者: 石井光太出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/10/13メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (23件) を見るアジア8ヵ国の物乞い(特に障害のある物乞い)との交流や物乞い事情のフィールドワークを題材にしたノン…
「不毛な議論」 http://d.hatena.ne.jp/yukihonda/20060519#p1 問題意識はわからなくはない。しかし、自分が好ましいと思う「規範」(=「専門性」)への期待と、その観点からの現実批判へと急ぐ前に、そもそもなぜ、大企業の人事担当者が「官能」が大事であ…
昨日、吉祥寺の美容院に髪切りにいったら、全労連系のメーデーのデモ行進に出くわした。(写真) トリは当然(?)共産党で、多摩地区の議員さんもいた。 全労連 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%A8%E5%9B%BD%E5%8A%B4%E5%83%8D%E7%B5%84%E5%90%88%E7%B…
稲葉振一郎氏の『「資本」論』に対して、杉田氏が非常に辛辣な批評を書いている。 『稲葉振一郎『「資本」論』は、恥知らずだと思う。(9月14日)』 『「資本」論』論(1)(9月17日)』 http://d.hatena.ne.jp/sugitasyunsuke/20050923 「資本」論―取…
伊藤周平(1996)『福祉国家と市民権 法社会学的アプローチ』 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4588600257/qid%3D1120155893/249-5341350-5536341 介護保険への痛烈な批判者であり、最近は介護保険と支援費の統合問題についても活発に発言している…
ちょっと所有権と社会保障について勉強しようと、金子勝の『市場と制度の政治経済学』をぱらりぱらり読み返してみる。とはいっても、前回読んだときは予備知識がなくて理解できないところが多かったのだけれども。今回もそうだけど。
1、理論的問題 第一章・第二章と第三章・第四章の断絶をどう考えるか。この著作は、少し奇妙な構成になっている。第一章「理論的前提――近代産業社会の構造と機能」で、「現代の福祉国家は『解体しつつある家族の中に国家が入っていく制度』として理解される…
■結論。(1)社会は例外なく、感情的安全を保障し、それによって「子供の社会化」や「成人のパーソナリティ安定化」を果たす非流動的な場を必要とする。(2)「典型家族」がそれを提供できなくなった今日、「変形家族」にそうした場の供給を期待する以外あり得な…