めんどくさい
社会とかについて熱く議論したあとのこの虚無感はなんだろう。世の中にはいろんな人がいて、それぞれが自分の所属する社会で養った価値観に基づいていろんなことをピーチクパーチク言う。それは聞いてて面白いし、勉強になる。なるほどと思うこともあるし、それは違うだろうと反論したくなることもある。
だけれども、学生という心もとない身分のせいだろうか。それとも、途方もなく多様に見える「社会」たちを前にとまどっているからだろうか。悪しき相対主義に陥ってしまっているのだろうか。なんだか、すべてが面倒くさく、いんきちくさく思えてくる。
私は、ビジネスに身を投じて成功することに興味があるわけではないし、なにか生存を賭して行政に訴えることがあるわけでもない。確かに学問は好きだしちょっとした問題意識もあるが、それに対してなにか絶対的な確信や思い入れがあるわけでもない。
そんな状態で、人と議論をすると、議論をしているときには熱くなっているが、ふと一息ついたときに、やれやれだぜ、と倦怠感に襲われる。
自分の中にいろいろな迷いがあるからこそこういうふうになる、ということもあるが、どうもそれだけではないみたいだ。まぁ今はケロっとしているからたいしたことではないんだけど、ちょっと気になることではある。
今の自分が、ひときわ生ぬるい生活に漬かっているせいもあるだろう。おそらくこの状態は暫定的なものでもうすぐ終わるだろうけど。うーむ。めんどくさい。