研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

マンキューブログより

『正義はハダカにあり』(梶ピエールのカルフォルニア日記)
http://d.hatena.ne.jp/kaikaji/20060419#p1

経由で読んだマンキューブログ

『 Sweatshop Protests at Berkeley』
http://gregmankiw.blogspot.com/2006/04/sweatshop-protests-at-berkeley.html

より『6年前のNYTに載ったニコラス・クリストフシェリル・ウーダン夫妻による記事』(梶ピエール日記より)を孫引きする(英語はマンキューブログより、邦訳は梶ピエール日記よりコピペ)。

Asian workers would be aghast at the idea of American consumers boycotting certain toys or clothing in protest. The simplest way to help the poorest Asians would be to buy more from sweatshops, not less....

アジアの労働者達は、自分達が作っている玩具や服に対してアメリカの消費者が抗議のボイコットをしていると知ったら仰天するだろう。最も貧しいアジアの人々を助ける最も単純な手段はそういったスエットショップで作られた商品をより多く買うことであって、それらをできるだけ買わないようにすることではないのだ・・

でも、「アメリカでのボイコット運動>企業がイメージダウンによる売り上げ減を恐れて労働者の労働環境改善」という因果関係もあるかもしれないよ。あんまり運動を馬鹿にするなよちくちょー(ToT)/

こういうスノビッシュな態度(マンキューの"Apparently, the students had not read this classic article by Nicholas Kristof and Sheryl Wudunn"という言い方とか)は、私は好きではない。

下記エントリも参照。

『反資本主義運動と情報の非対称性』
http://d.hatena.ne.jp/dojin/20050516#p2

ちなみにマンキューとは、そのベストセラー教科書のために学部一年でも知ってる有名経済学者。私も学部一年の時に使わせていただきました。米大統領経済諮問委員会の前委員長でもあった。最近、経済財政諮問会議竹中大臣がマンキューの論文を持ち出して議論し始めたら、小泉首相は、「マンキューだがサンキューだが知らないが。。。」と竹中さんを牽制したらしい。