研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

出会い系サイトのさくらバイトルポ

さっきまで友人(男)がうちのパソコンで4時間くらい出会い系さくらバイトやってたんだけど、世の中にはいろんな男の人がいるんだな。横でみてて笑いっぱなしだったけど、冷静に考えると、ねぇ。

中にはポイント10万円分くらい溜め込んでるツワモノもいて、ポイントを買いつぎながら2,3年間もそのサイトを利用し続けている人もいるらしい。ちなみにその出会い系サイトは99%サクラで、女の子に会える可能性はほとんどゼロだけど、それでもやっているということは、別に相手がさくらでもいいと思ってやってるのだろうか。

しかし、まさか相手が26歳独身フリーターひげ男とは思うまい。。。それともそれでもいいのだろうか。出会い系サイトをディズニーランドとかキャバクラみたいなものだと考えれば(ディズニー好きの人、ごめんなさい)、そういう可能性もある。

ディズニー好きの人とディズニーランドやシーにいって、ミッキーの中身はただの人だよ、とか、ディズニーシーの建物って案外ハリボテだよね、とか言ったら、本当に嫌われるだろう。そういうことを考えないからこそ楽しい夢の世界なわけだし。キャバクラも同じで、キャバ嬢が何を考えながらお酌をしてるのかを考えないからこそ楽しい夢の世界なわけだし(まぁこれはキャバ嬢や客の種類によっていろいろなんだろうけど。)

それと一緒で、出会い系のメル友は実はひげ男だよ、とさえ言わなければ、別に事実がなんであれいいのかもしれない。それにしては毎回、メールの食いつきがすごいのが気になるけど、それも夢の世界だからこそ、なのかも。

さくらバイト用のサイトはすごいシステマティックに整備されていて、相手とのやりとりとの件数(相手は1メール400円くらいするらしい)のグラフなんかも一目でわかるようになっている。女の子の写真は、写真を供給する会社が別にあるらしく、友人は様々な女の子の写真を駆使して1人何役もこなしながら、何十人もの飢えた男を相手にメールを打っていた。

写真の女の子の雰囲気によってプロフィールやキャラを見事に演じわけ、時には1人の相手が、友人の担当する2、3キャラの女の子と同時並行的にメールのやりとりをしていたりもするらしい。

メールテクニックもいろいろあるらしく、王道の一つは、会う約束をして、じらしてじらして直前直後(ときには面会場所で2時間以上待たせたあげく)にドタキャンというものらしいが、その口実も、行く途中の電車の中で痴漢にあったとか、あやしい人に付けられて警察に助けられたとか、父親が交通事故で危篤だとか、あることないこと書きたい放題。しかも何回ドタキャンされても男は有料メールを返してくる。

まぁそれはそれで相手の男もなんだかかわいそうだが、その危篤の父親が亡くなった(これもヒドイ話だけど)というメールを送ったら、

「じゃあ明日は会えないの?」

と聞き返してくる男っていったい。。。

追記エントリ:

出会い系サイトのさくらについて
http://d.hatena.ne.jp/dojin/20070223#p1