研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

史料がない、見られない、という問題

「マサヒト、僕の国の歴史には大きな空白がある。1942年から1945年までの日本占領時代だ。日本が敗戦の時に記録を焼却して何も残っていないからね。もしかして、君の国には日本人が持ち出した記録が今もあるんじゃないか。それに、日本の政府や軍の記録も僕の国にとっては重要なんだ。ぜひ提供してもらいたいね。」

朝鮮総督府文書を学術的に活用するためには日本の中央政府記録を合わせてみる必要がある。しかし戦前戦中の日本政府記録は多くが非公開であり、所在さえわからない場合がある。日本側の記録公開こそ『歴史資料の共有化』の前提ではないか。」

アジ研『ワールド・トレンド』2005年3月号(第114号)「アーカイブズから考えるアジアの中の日本」(pp.4-7) 安藤正人

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朝日の読者投稿欄(3月7日)

久々に紙の朝日新聞を読み、読者投稿欄の「若い世代」というところを読んだ。・・・。うーむ。ひどい。最後の一つは年齢的にも内容的にもまぁ許容範囲内としても、最初の二つはひどいんです。内容を書くのはめんどくさいのだが、表題は「信念を貫く人 本当の『勝ち』」(高校生 18歳)と「格好も個性だ マンバ永遠に」(高校生 18歳)。

まだ高校生だし、こういう教科書的もしくは無内容な意見や感想が常にあるのはいいとして、それを選んで掲載する編集者たちっていったい。まぁ投稿数が少なくてしょうがなく載せたのかもしれないが。新聞だし、仕方ないのか。