研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

昨日のニュースから① 歳出について

・もとネタ(経済財政諮問会議

『経済財政運営と構造改革に関する基本方針2005
http://www.keizai-shimon.go.jp/minutes/2005/0621/item1.pdf

・報道(とりあえず日経のを)

『政府、骨太方針を決定・医療費適正化で政策目標設定明記』(http://www.nikkei.co.jp/news/keizai/20050622AT1E2101421062005.html

・社説(大手では朝日以外がとりあげた)

『肉付けどこまで?5度目の骨太方針』(日経)
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20050621MS3M2101021062005.html
『[骨太方針2005]「医療費抑制に欠かせぬ数値目標」』(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20050621ig90.htm
『骨太方針2005 強固な改革のレール敷け』(産経)
http://www.sankei.co.jp/news/editoria.htm
『骨太方針第5弾 財政再建の初心忘れるな』(毎日)
http://www.mainichi-msn.co.jp/column/shasetsu/news/20050622k0000m070144000c.html

「医療費の伸び抑制のためのマクロ指標導入」の部分は、厚労省、厚労族の反対で削除されたそうですが。

医療費抑制をめぐる議論は、(特にオフレコの場で!)優生学的な発想もかいま見えるときがあるため、非常に危ういと感じている。時に、死へのインセンティブを制度に組み込むことを暗黙に提案している専門家もいる。医療財政とはそういう領域なのだ。かといって(思想でなく)財政政策レベルでどう対抗したらいいものか。

*関連項目
優生学と財政学』
http://d.hatena.ne.jp/dojin/20050525