研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

メモ:民主党 介護保険への緊急提言

ちょっと前の話だけど、

民主党 介護保険への緊急提言
http://www.dpj.or.jp/news/dpjnews.cgi?indication=dp&num=9381

どれももっともだと思うのだけど、この提言を全部受け入れたら、介護費用が急増し、今の財政負担の仕組みのままだと65歳以上の第1号被保険者の保険料もさらに高くなる。

だいたい、ここで民主党が指摘している問題が生じる原因は、そのほとんどを介護保険財政の余裕のなさに帰すことができる。

介護費用はもっと増加してしかるべきだが、負担の仕組みをどうするかというのが最も大きな問題のはず。そこに関する提言がないと、与党になったときにこういう問題をどう解決できるのかさっぱり分からない。

『政権政策の基本方針 政策マグナカルタ』にしても、
http://www.dpj.or.jp/magunacarta2006.html

消費税は福祉目的以外には使わない原則を定め、それにより、公正で安定した社会保障制度と国民に対し税負担とその使途を明確に示す仕組みを確立する。消費税は、現行の税率5%を維持し、税収全額を年金財源(基礎部分)に充当する。

介護サービスの効率的な提供、公的支援の充実等により、介護の自己負担増に歯止めをかける。

就労促進も含めた所得保障制度の確立をすすめ、障がい者の真の自立をめざす。

これだけだと、民主党が政権とったら介護保障制度の問題点をどう解決していくのか、全然わからない。今後、もっと踏み込んでいくのか、要チェックです。