研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

『ケアという思想』

気がつけば前回エントリからちょうど3ヶ月もたっていた。

岩波から上野千鶴子、大熊由紀子、大沢真理神野直彦、福田義也という編集委員のメンツで「ケア その思想と実践」というシリーズが刊行されはじめた。その第一巻は『ケアという思想』である。

ケアその思想と実践 〈1〉 ケアという思想

ケアその思想と実践 〈1〉 ケアという思想

いろんな人たちが、実に様々な文章を書いている。論文っぽいのも多いが、エッセイっぽいのもちらほらある。互いに相矛盾するような内容のものも少なくないが、根底にある考え方は似通っているようにも思える。それがなかなか面白い。

来月には、おもに制度的な視点からの論文を集めた『ケアを支えるしくみ』もでるようだ。メンツ的には、神野・金子系財政学系の面々(神野直彦、沼尾波子、結城康博)や社会政策学系の面々(武川正吾平岡公一大沢真理)が中心のようだ。他にも、訓覇法子、大熊由紀子、ジョン・キャンベルなど。それはそれで楽しみ。