研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

メモ:第14回パーソナルアシスタンス☆フォーラム(2010年11月27日)

第14回パーソナルアシスタンス☆フォーラム(2010年11月27日)
新法で24時間介護保障を実現するために!!
〜当事者の役割と行政の役割〜全身性障害者介護人派遣事業から重度訪問が始まった!
http://www.eft.gr.jp/pa-forum/101127/index.htm

これは貴重な資料である。ざっとしか見てないが、新田氏の文章は、DPIやJILと要求者組合の運動方針の違いを端的に示しているだけでなく、新田氏らが実現していった東京都の「全身性障害者介護人派遣事業」と障害者自立支援法の重度訪問介護の比較表を含んでいる。また東京都が全身性障害者介護人派遣事業の改正を行った時の在宅福祉課の担当者であった山下氏の資料は、行政側の視点から当時の過程を振り返っており、非常に重要である。

フォーラムのタイトルは「当事者の役割と行政の役割〜全身性障害者介護人派遣事業から重度訪問が始まった!」。ここらへんのがっつりとした歴史研究・社会政策研究がでてくるのを数年前から渇望中している。介護保険と異なり、障害者介護保障は激しい思想闘争と物理的な闘争の上に今がある。だからこそ歴史分析や政策研究から得られるものの「奥行き」と「面白さ」が違うものになるはず。自分は無理なので、完全他力本願だが、おそらく5年以内くらいになにかでてくるのではないだろうか。