研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

平成23年10月12日第46回社会保障審議会医療保険部会配付資料

http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001r2af.html

(議題)
1.医療保険財政の現状について
2.社会保障・税一体改革成案における高額療養費の見直し等のセーフティネット機能の強化、給付の重点化について
3.その他


<資料>

○議事次第
議事次第(PDF:100KB)

委員名簿
委員名簿(PDF:100KB)

座席図
座席図(PDF)

議題1について
資料1 医療保険財政の現状について(PDF:399KB)
委員提出資料1 小林委員提出資料(PDF:841KB)
委員提出資料2 白川委員提出資料(PDF:275KB)

議題2について
資料2 高額療養費の見直しと受診時定額負担について(PDF:455KB)
資料3 社会保障・税一体改革成案におけるその他の患者負担に関する事項(PDF:186KB)

議題3について
資料4 高原委員御指摘資料(薬剤比率について)(PDF:229KB)

資料1の「医療保険財政の状況について 」より

協会けんぽ
リーマンショックによる被保険者の報酬の下落等により、平成21年度に4,893億円の単年度収支赤字
が発生(これまでの積立金を取り崩してもなお約3,179億円の累積赤字) 。
保険料を引き上げるとともに(8.2%→9.34%(22年度)→9.5%(23年度))、22年度から3年間、
以下の財政再建の特例措置を実施。
?国庫補助率の引上げ(13%→16.4%)
?後期高齢者支援金(1/3)への総報酬割の導入
?単年度収支均衡原則の緩和(平成21年度末の累積債務を3年間で解消)


組合健保
平成22年度は、4,154億円の赤字見込み。21年度の5,234億円に次ぐ大幅な赤字。全1,458の約8割の
1,115組合が赤字。平均保険料率は、7.45%(21年度)から7.67%(22年度)へ引上げ。


市町村国保
無所得者・失業者・非正規労働者等の低所得者や、高齢者が多く加入するといった構造的な問題を
抱え、市町村の一般会計からの多額の法定外繰入れを要するなど、保険財政は恒常的に厳しい状況。
(平成21年度決算)
・法定外一般会計繰入(決算補填分)3,144億円(決算補填分以外を含む場合3,601億円)
・前年度繰上充用 1,833億円


後期高齢者医療
○ 2年を一期とする財政運営を行っている。平成20・21年度の財政運営期間における合計収支差(約
1,900億円)は、保険料上昇抑制のために、財政安定化基金とあわせその大部分を活用し、平均保険料
の伸びを0にまで抑制したが、22・23年度の財政運営期間ではこれほどの剰余は生じない見込み。そ
の結果、24・25年度の保険料は、実質4年分の伸びを反映して一定程度上昇する見込み。