研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

訃報:岡田靖氏

ここ数日、ポーランド首相らや井上ひさし氏の訃報などが相次いだが、リフレ派エコノミスト岡田靖氏(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E7%94%B0%E9%9D%96)が亡くなったそうだ。ご冥福をお祈り致します。

私は知らなかったが、いちご経済学掲示板などに活発に書き込みしていてネット経済論壇では有名であったドラエモン(銅鑼衣紋)氏は、岡田氏だったそうだ。経済学者の飯田氏や統計学者の矢野氏は、岡田氏に論争を挑んでコテンパンにされたことが、その後の彼らの考え方や研究に大きな影響を与えたそうだ。

本ブログにも、ちょうど4年くらい前に一度だけコメントを戴いたことがあった。私のエントリは生意気で生半可で読む価値はあまりないのだが、「左派」「左翼」なるものが私よりも上の世代ではどういうものであったのか、どう受け止められてきたのか、その思想がどう現在の左派(再分配重視派)に引き継がれたり、捨てられたり、捨てられたと思っていて実は残っているのか、ということを考えさせられた。

■[社会]左派の構造改革
http://d.hatena.ne.jp/dojin/20060403#p2

こういう一連のブログ上でのやりとりの上に、現在の自分の選択があるとも言えるので、ほんとうに一瞬の、しかもマイナーな接点ではあったけど、その接点があったことに感謝。