研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

平成23年11月9日 第47回社会保障審議会医療保険部会 議事録と資料

議事録
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001uq26.html

資料
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001suet.html

(議題)
1.社会保障・税一体改革成案における患者負担に関する事項について
2.医療費適正化計画について
3.次回の診療報酬改定に向けた検討について

<資料>
議題1について
資料1 社会保障・税一体改革成案におけるその他の患者負担に関する(PDF:298KB)

議題2について
資料2 医療費適正化計画について(PDF:516KB)
参考資料 医療費適正化計画について(PDF:900KB)

議題3について
資料3 平成24年度診療報酬改定の基本的認識、視点、方向等(案)(PDF:297KB)
資料4 過去の診療報酬改定の基本方針における視点等(PDF:130KB)
資料5 社会保障審議会医療保険部会・医療部会における各委員の発言要旨(PDF:352KB)

議事録を丹念に読み整理するヒマがないのでランダム(嘘)に岩本委員のコメントを抜粋

○岩本委員 現在の医療費適正化計画に盛り込まれています健診率の向上と病床の機能分化という柱は、どちらも大切なもので進めていかなければいけないということで合意が得られていると思うのですけれども、具体的にどうすれば効果的かということがわかっていないので、いろいろ努力しているのだが、なかなか進んでいないという現状だと思います。
 それでも、こういう形で取り組むことで数字はわずかながら改善が見られるという状況ですが、ただ、このまま行くと目標には達しないということですから、第2期の計画を立てるときには、そのことを踏まえた対応が必要だろうと思います。このまま同じような形で続けるということでいいのかどうかということが問われてくるだろうと思います。
 1つは、効果的な手段がないのかということをもう少し検討して、国の方でそういうことが見つかるのであれば、それを打ち出して全国展開していくということが必要だと思うのですけれども、それは現在でも、担当者はいろいろと一生懸命考えてやっているのですが、見つからないということで、非常に難しいなとは思います。
 ということで、計画が余り進まないということも場合によっては考えて、それでもシステムがおかしくならないようなことをいろいろ手を打たなければいけないだろうと思います。
 それでちょっと心配していますのは、病床の数を減らすと、先ほどお話が出ましたように、入院難民が生まれるのではないかという懸念は確かにあるかと思います。これから高齢者がどんどん増えていくということになりますので、計画はきちんと立てておいて、将来にわたって入院が必要なニーズに関してはきちっと応えられるような供給が確保できるような計画となるということが必要だろうと思います。その辺りが裏でしっかり計算しているのかどうかわかりにくいということが言えます。
 1つ、先的に向けて大きな問題というのは、やはり高齢者が増えていって、死亡数も増えていってということで、ベッドが足りなくなるのではないかということで、在宅医療を推進するということが、ひとつそれに対しての対応になるかと思います。これも重要だと言われていますけれども、今のところ、在院日数の短縮の中の1項目にこういうふうに入っているのですが、これをもう少し大きく取り組むということで、私としては、もう一つ大きな柱ぐらいに立てて考えるということもあるのかなと考えております。
 すなわち、これは日数の削減とか、病床の削減とかというところの数値目標だけでは取れない部分もあるかと思っております。
 柱はこういう2つの柱だけではなくて、もっとあってもいいはずで、医療費適正化の取組みとかはもっといろいろあってもいいはずなので、第2期計画の方では、もっといろいろなアイデアを出してくるということがあってもいいのかなと思っております。