研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

障害者施設1部屋に男女10人、福岡県が立ち入り調査(読売新聞)

http://kyushu.yomiuri.co.jp/news/national/20091105-OYS1T00690.htm

福岡県赤村の障害者支援施設「瑞穂学園」(石田八重子園長)で、入所者の男女約10人が同じ部屋で寝起きし、仕切りのない状態でトイレを共同利用していることがわかった。1部屋の定員は国の基準で4人以下となっており、県は5日午後、障害者自立支援法に基づき立ち入り調査に乗り出した。

 園によると、施設には知的障害者ら約60人が入所。このうち重度の障害者や高齢者約10人(うち男性1人)が夕食後から翌朝まで、1階のリハビリ室(約67平方メートル)で生活している。室内にはベッド10台、簡易トイレ3個を置いている。この状況は少なくとも1年前から続いているという。

 園側は5日、読売新聞の取材に応じ、「夜勤の職員の目が届くよう一つの部屋に集め、排せつが間に合わないと困るので、その部屋に簡易トイレを置いている」と説明した。しかし、「この状態はあまりよくないと考えている」とも話し、改築を計画しているという。

 県は6月、職員の配置や設備の状況について現地で調査したが、「とくに問題点は見つからなかった」としている。障害者福祉課は「劣悪な環境があれば見逃せない」として、改めて立ち入りを行うことにした。

(2009年11月5日 読売新聞)

未だにこんな施設があちこちあるのだろうか。

参考サイト:

施設/脱施設
http://www.arsvi.com/d/i05.htm

カテゴリ変更(介護→ケア)

以前から、介護・介助・ケア・自立支援といった領域をすべて「介護」カテゴリに括っていたのをどうしたものかと思っていたので、過去にさかのぼってすべてを「ケア」に変更した。介護と呼ぶべきか介助と呼ぶべきかというのは、障害者運動・思想の中でも議論がある(あった?)ようだが、とりあえず、より包括的で、かつ人口に膾炙しつつある言葉として「ケア」を選んだ。

カテゴリを一括で変更する方法がわからなかったので(誰か知っていたら教えてください)、過去のエントリを一つずつ修正。2005年から2006年にかけて、「介護」エントリがいっぱいあることを発見するとともに、また、このころのほうがブログに勢いがあったことを改めて実感。時間があったということもあるが、思考する領域が変わっていくにつれて、それまで思考できていた領域で思考できなくなっていることも実感した。いつか戻りたくなったときに、多少のリハビリで戻れるといいなと思う。そのためのブログということもあるかも。