研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

琉球新報:『「生きたい」介護時間増を 筋ジスの大城さん、不服申し立て』

http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-17140-storytopic-1.html

進行の早いドゥシャンヌ型筋ジストロフィー症を患う大城渉さん(21)=宜野湾市=は11日、県福祉保健部を訪ね、出身の名護市の支給で介護サービスを利用できる時間(支給量)を増やしてほしいと不服申し立てをした。今年4月の障害者自立支援法施行後、県内での申し立ては初めて。同部障害保健福祉課は「不服審査会の中で検討したい」と回答した。
 沖縄国際大学3年の大城さんは3年前から宜野湾市に一人で暮らす。手足が不自由で、食事や排せつ、寝返り、排痰(たん)にも介助が必要なため、24時間のヘルパー支援を求めている。
 現在、名護市からの支給時間はホームヘルプなどの日常生活支援が1日約10時間。大城さんはこれを1日約8時間超過して利用し、自立支援法施行に伴う1割負担に加え、超過分を自費で負担している。
 大城さんは「トイレに行きたいときに行けない、寝返りをうちたいときにうてない。このままだと心臓と呼吸器系の症状の進行が早まり寿命が短くなる」と切実な思いを語った。
 また、ヘルパー不在時に心不全となる不安や夜間に装着している人工呼吸器のズレによる生命の危険を訴え、「障害者一人一人に合った必要な時間を下さい」と理解を求めた。
 同行した「障害と人権弁護士ネット」を通じ大城さんを支援する審査請求代理人14人の1人、岡島実弁護士は「(今のままでは)生命の危険、支給時間の足りない介助費の借金を増やすだけ。支援法の基本理念に反する」と指摘した。
 支援団体「ワタワタ(大城さんの愛称)と共に障がい者の生きる権利を勝ち取る会」のメンバーら約50人は同日、申し立てに併せ県庁前で支援呼び掛けのビラ配りと署名活動を行った。
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