研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

無理心中?:男性「息子刺し、自分も」 二男が死亡−−草加 /埼玉

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060711-00000123-mailo-l11

9日午後7時半ごろ、草加市草加2、会社員、石原幸三郎さん(72)方の2階寝室で、石原さんと、職業訓練生の二男昇さん(32)が胸などから血を流して倒れているのを帰宅した長女(32)が発見、110番通報した。草加署員が駆けつけたところ、昇さんは既に死亡しており、石原さんも重体。石原さんは病院に搬送される際、署員に「息子を刺した後、自分も刺した」と話しており、同署は石原さんが無理心中を図った可能性が高いとみて、回復を待って事情を聴く。
 石原さん方は妻(58)と昇さん、長女と長女の長男(6)の5人家族。昇さんは知的障害があり、授産施設に通っていた。近所の人によると、施設に通う昇さんを、妻がバス停まで送り迎えするなどしていたが、妻は数カ月前から病気で入院していたという。
 調べでは、昇さんは胸や腹など数カ所を刺され、石原さんの胸にも複数の刺し傷があった。室内には包丁(刃渡り約15〜20センチ)が落ちていた。長女が長女の長男を連れて帰宅した際、鍵がかかっており、家の中は2人だけだったとみられる。
 複数の近所の人が、石原さんが妻の入院後、家事をする姿を見るようになったと話している。近くに住む女性(67)は「奥さんは5月から見えなくなり、石原さんが家事の一切をやっているようだった。数日前には、ベランダで何か考え込んでいる様子でいるのを見た」と話している。【高本耕太、町田結子】

7月11日朝刊
毎日新聞) - 7月11日13時4分更新

家族介護の脆弱さはこういうところにもあるだろう。家族介護の主軸が倒れただけで、家族全体の歯車がかみ合わなくなってしまうこともある。この事件がそういうケースかどうかは今の時点ではわからないけれども、似たようなケースは無数にあることが想像される。