研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

メモ:ALS、地方行財政、資格

ただの抜粋メモ。

「つらつらと, 「平等」について 」
http://d.hatena.ne.jp/ajisun/20100609

ALSの療養に必要な介護費用を市町村だけに負担させるのは無理というもの。今回T市は担当者が不勉強で国が用意した小規模市町村救済基金を使うのも、たんに仕事が増えるのが面倒だっただけでしょう。そこに弁護のプロである弁護士が出てきて、県に対して市の仕事の杜撰さと不公平を前提に不服請求をすることになってやっと、介護給付の請求について真剣に考えてくれたようです。家族同居でも家族は生活しなければならないから、介護のために仕事を辞めるなんてことはできません。でも、それを当然のものとして、要求する市町村が後を絶ちません。

「Q&A 介護保険でヘルパーは吸引できないと言われたら?」
http://d.hatena.ne.jp/ajisun/20100610

>  居住地域で介護保健の要介護認定やサービスを決める
>  「鈴鹿亀山地区広域連合」から、ヘルパーが痰の吸引をする場合、
>  「その時間は利用者の全額負担となる」と言われた。

事業者が吸引もやるといっているのに、それを保険者である広域連合が
利用者の負担にすると指導するのは行き過ぎであるので、
老健局振興課基準第二係に直接電話して国の解釈をきいてもらってください。

「吸引と経管栄養に資格がいるのか」
http://d.hatena.ne.jp/ajisun/20100627

いや、介護福祉士協会などは医療的ケアの関係事業を独占したいだろうから、「医療的ケアは介護福祉士で、かつ一定の研修を受けた者に限定し、その報酬単価に加算を行う」あたりが、ALS関係の政策史上最悪の落としどころか。

ついでに何気なくグーグルニュースからクリックしたら、手前に橋本さんとajisunさん(?)が写ってた。

「介護職の医療行為をめぐる課題で議論―厚労省検討会が初会合」
https://www.cabrain.net/news/article.do?newsId=28398

追記:こちらも

厚生労働省ニュース : 各委員、反論の応酬――介護職によるたんの吸引等検討会レポ2
http://www.caremanagement.jp/news+article.storyid+7651.htm

自身が24時間人工呼吸器を使用しているNPO法人さくら会理事長・日本ALS協会副会長の橋本みさお委員は、会議中も付き添ったヘルパーからたんの吸引処置を受けながら、代理人を通じ、たんの吸引や胃ろう処置の研修会を行う団体への助成、ボランティアではなく業務として評価されるよう介護職員に対し特別介護報酬など加算措置を講じるよう求めた。

また「障害者自立支援法の重度訪問介護従業者養成研修ではヘルパーは吸引技術の習得に20時間の研修ののち、個人個人違うコミュニケーション術を含めて半年から1年間かけて学び独り立ちする。先に資格ありきはこうした個別対応が無視され、現場では危険。資格を義務付けないでほしい」と訴えた。