いまさらスラムドッグ$ミリオネア雑感
トラバもらって、感想書くと以前書いたのを思い出した。
スラムドッグ$ミリオネアを見る前に/見た後に読むべき2冊(ネタバレなし)
http://d.hatena.ne.jp/dojin/20090420#p1
正直言うと、ちょっと期待はずれだった。お兄さんはともかく、主人公やヒロインが、大人になったとたん、子供時代の社会的・文化的背景を一切感じさせずに、流暢に英語は喋るし、上流っぽいインド人の雰囲気を醸しだすし、「ありえん」と思ってしまった。そんなこと、基本ないし、あるんだとすれば、もうすこし「あぁ、ありえる」と感じさせる作り方を工夫して欲しかった。
私にとって面白い映画というのは、現実にはありえなさそうなことを、さもありえることかのように撮っている映画だ。スラムドッグ$ミリオネアは、ありえなさそうなことをありえなさそうに撮っているように感じてしまった。ボリウッド映画なら許せるのかもしれないが。。。
ちなみに、前回も紹介した石井光太氏は、「一見ありえなさそうだけど実は普通にありえていること」を追求する人である。最近のブログエントリにも、その本領が発揮されている。