研究メモ ver.2

安藤道人(立教大学経済学部准教授)のブログ。旧はてなダイアリーより移行しました。たまに更新予定。

ロンドンテロについて

『失敗、責任、反省、改良』
http://awarm.blog4.fc2.com/blog-date-20050708.html

アルカイダ系のテロにせよ、チェチェン系のテロにせよ、反日暴動にせよ何にせよ、体制へのカウンター的な暴力というのは、端的に、体制側の政治的失敗を意味している。直接的な暴力を発露させた時点で、明白な失敗の証明である。
明白な政治的失敗である以上、政治的責任が問われて然るべきである。確かに、直接的な責任主体を名指しするのは困難かもしれない。しかし、最近のアメリカ政府や日本政府およびその周辺の無反省ぶりはひどい(技術的な部分の反省はあっても、政治的な部分での反省はない)。国民も積極的に責任を問おうとしない。テロに屈しないことと責任を問うことは別だろう。その点でマドリッドのテロ後の政権交代は筋が通っていた。

反日暴動をテロと同列に扱っていいかは微妙だが、そうだよなぁ。。。